![]() |
白然樹の場合には樹齢を経るにしたがって、繁茂した枝白身の重さにより、あるいは積雪などによって枝元は水平あるいは下垂するようになります。 しかし盆樹の場合には白重で枝が下がることはあワませんから、入為的に枝を下げる必要があります。 すでに太くなった枝を下げるには、針金かけや枝吊りによらなければなりません。 まだ綱い枝から枝づくりする場合には、芽の出る方向を考慮して剪定をくり返せば、無理な針金かけをしなくても水平に近い枝振りがつくられます。 それには上向きの芽を残さず、できるだけ水平に伸びる芽を残すようにします。 大切な剪定後の保護、 剪定作業は、樹にかなり負担を強いるものですから、太い枝を切り落としたり、全体に深切りをした場合には、剪定後の保護が必要になります。 とくに太枝を切ワ落した跡の傷口を風にさらしておくと、焼けが入ったり腐ってしまったりします。 剪定の適期は、落葉直後です。 ただし、ブナのようにユズリ葉を観賞する樹種については、止むを得ず、2月下旬頃に枯れ葉をむしってから剪定します。 とくに時期に注意を要する樹種はモミジです。 モミジは枝を切られると樹液をふきやすく、剪定の前にためし切りして様子を見る必要があります。 もし樹液がふいたら春の植え替え適期まで待たなけれぱなりません。 まず根を切り、それから剪定して植え替えます。 |