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カエデは芽摘みはとくに、若木のうちも部分的な葉刈りを必要とします。 葉が大きくて目につくようなものから順に刈ってやるわけです。 こうすると、ふところの日照や通風がよくなりますので、その葉も大きくなります。 この方法で何段階かに分けて葉刈りを行なえぱ、秋までには全体の葉が揃い、したがって小枝も平均化するのです。 モミジは、半ば完成した木には原則として葉刈りを行ないません。 胴吹きが激しいので、どうしても葉刈り後の手入れを行いきれず、結局はかえって枝味をこわしてしまいます。 必要な時は強い芯を刈るに留めます。 針金かけの方法、 針金かけは、樹形の骨格を作るためには欠かすことのできない技術ですが、とくにモミジなどは柔らかな枝幹が大きな魅力ですから、針金は軽く幹模様をつけるにとどめ、小枝はハサミで作っていくのが基本です。 針金は、アルミ線か、紙巻きにした銅線を用い、必ず喰い込まないうちにはずしましょう。 なお、針金かけによって将来の木の姿の骨格を決めるわけですから、まず正面を決定しなけれぱなりません。 一般的には、根張り・立ち上がりによって目安をつけますが、雑木の場合はとくに下枝の振り方が重要な決め手になります。 針金かけの適期は、落葉後から春先きまで、または入梅時に行ないます。 深切りしをした木の場合は少し時期を遅らせて行ない、また、針金かけしたらその年の植え替えは控えます。 木に必要以上の負担をかけさせないためです。 針金はほぼ半年後にははずします。 |