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生育快適温度、 15-27℃。 多くの温帯植物が、最も生育に適する温度であります。 多くは、この下限である15℃で水上げを盛んに行なうようになり、上限に近づくに従い光合成は多く行なう。 回生育限界温度 27-33℃。 この温度に達すると、多くの温帯植物は、生きてはいても、光合成は伺の生育快適温度のときよりも弱まり、光合成の量と呼吸によ一ってそれを消費する量とが逆転するなど、生育には好ましくない現象が生まれる。 「山毛欅(ブナ)」や「ヒメシャラ」などでは、葉やけを起こし、生存の限界を感じるものもあるが、この温度を越えても(太ることができないだけで)、平然と生きているものであり、この限界温度には、かなりのパラツキがあります。 水上げと光合成物質の蓄積。 杜松、真柏の剥皮を考えるには、この植物生育温度との関係を考える必要があります。 すなわち、生育快適温度に達した杜松、真柏は、盛んに水上げを行ない、形成層は水分が豊富な状態になるから、皮は容易に剥けるようになる。 その時期を経験的に言うなら、4月下旬から5月いっぱい。 この期間は、幹はもちろん細い枝先まで、極めて容易に剥ける。 しかし生育快適温度も上限に近づき、光合成が盛んになってくると、その光合成物質は、葉に近い枝先から蓄積されるようになる。 光合成物質の蓄積は、形成層における細胞分裂という形で蓄積される。 (このできたものは、第2木部」、第2鯑部の形を形成し、いずれ「木部」または、 「鯖部」となるものであるが)、これがある程度蓄積されると、ちょうど糊のような作用をして、皮が剥ぎずらくなる。 |