![]() |
では、鉢と鉢植えとのつり合い、いわゆる鉢映りについて考えてみましよう。 この鉢映りを別の三目葉で言い換えると、それは"調和"です。 そしてこの調和は、安定・変化・統一という三要素から成り立っています。 もちろんこれらは美意識の問題ですから一様に説明することは、本来的にはむずかしいことですが、教科書的な理論化をすれば、前述の三要素から成っているということになります。 つまり、まず安定感が必要ですが、それだけでは味がないから、どこかに変化がほしいのです。 しかも、全体としてはやはり統一されていること、という三要素です。 ではまず、樹形との調和、色調とのつり合いについて見てみましょう。 樹形、色調とのつり合い。 <直幹体で亭々と伸び立つ樹V11幹が真っすぐ(直線的)に伸び立っているので、鉢もずっきりとしたもの、長方形が似合います。 また、枝の張りが強い場合が多いので、内縁や切立よりも外縁の方が似合います。 鉢面(土表)の広い、比較的浅い鉢を選ぷとよいでしょう。 が、意識的に鉢面の幾分狭いものを用いて、景観にハズミをもたせるというケースも あります。 <直幹体で太い幹のものV11重量感のある中深の長方形か梼円形が適しています。 |