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泥鉢と紬薬鉢。 「鉢植え」の「盆」は平らなはち、「栽」は草木を植えること、を意味します。 つまリ、「鉢植え」という言葉には、鉢と樹をともに鑑賞するという意味があるわけです。 では、その概観をのぞいてみましょう。 鉢植えの申で、最も代表的といわれるのはマツ類類です。 そのマツ類類に似合うのは泥もの。 中国鉢の朱泥、紫泥、鳥泥、黒泥、自泥などはその景観を高めます。 和鉢の泥ものは、素地に鉄の含有量の多いものが好ましく常滑焼や万古焼などの土が代表的です。 しかし、今日では良い泥ものの素地土が入手困難なため、入為的な方法で泥鉢の素地土を研究してゆく必要があります。 では、雑木類はというと、泥鉢がその景観をそこなうというものではあ12ませんが、紬薬のもつ雰囲気、租の流下する具合など、租薬を施し た陶磁器の鉢は、格段の魅力があります。 |