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破損させない心がけ。 鉢は、周知のように陶器か磁器で創られるのが一般的ですが、この陶磁器は、ある水準以上に造型され焼成されたものであれぱ、時が経つにつれて、よく言われる「わび」「さび」の味わいが生まれてくるものです。 ここに陶磁器の魅力があります。 ですから、細心の注意を払って扱い、決して破損させないこと。 そして長く持ちこむことが大切です。 この点は、鉢植えと共通するところです。 とくに、陶器の中で軟陶で焼成したものには気を配る必要があります。 けれど鉢植え鉢は、箱に入れてしまっておくものではありません。 使ってこそ、器物としての用をなすわけですから、使いながら破損させない注意が必要です。 ちなみに、軟陶というのは、軟質陶器の略で、低温で焼成されたものを指します。 低温焼成には2種あって、耐火度の高い粘土を用いて温度不足で焼き締めが十分でないものと、はじめから強い焼き締めをしないで低温で熔ける紬薬を使って創ったものです。 軟陶ものは、概して吸湿性が強いため、冬期に凍結させるとヒビ割れて破損することがありますから冬期には凍結からの保護が必要です。 |