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では、色調とのつリ合いはどうでしょう。 鉢植え鉢には泥ものと租薬ものの別があることは既に述べました。 そして、泥ものには朱泥、紫泥、鳥泥、自泥、黒泥などがあり、租薬ものには自交肚、鈎窯、海鼠などがあることも既述のとおりです。 では、これらの鉢の色調を鉢映りという点で見た場合について考えてみましよう。 <マツ類類V11無和の泥ものには、大地を連想させる渋味があるとよく言われます。 これは素地土そのものの味かも知れません。 泥もののこの持ち味は、マツ類類の「わび」「さび」の趣によく似合い、相互に生かし合う一体感があります。 ですから、マツ類類には原則として朱泥、紫泥、鳥泥を主とした泥ものが使われますが、これは、日本の伝統的美意識から選ばれ定着したものでしょう。 ただ例外的に、自い舎利幹の真柏を紅泥の鉢に植えて豪快さを強調したり、また蝦夷松の寄せ植えや根連リを、自交肚に植、疋て、自砂青松の美を表現することもあります。 基本は基本として心得て、その上で工夫するのも楽しいものです。 |