![]() |
まず手軽に楽しめる山採りの方法から見ていこう。 ここで大体のアケビの性質がつかめるだろう。 山採りは神奈川県中部のあたりで3月〜6月。 芽出し前が一応の目安であります。 山採りは根を乾かさないのがポイント。 1本ごとに周囲を腐葉土や水苔でくるみ、さらにその上からビニール袋で密封しておく。 アケビの根はコホウ根のようによく走る。 根はやわらかく、太根を切るとそこからヤケ込みやすい。 採取する際はゴボウ根だけではまず活着しない。 必ず白根のある部分までつけておく。 これがポイントであります。 白根をつけて、しかも少し余分に残すくらいでゴボウ根を切り持ち帰る。 採取はいわゆるカラ坊主状態。 白生のアケビは直線的な根元が多い。 優れた素材は少ないと考え、細い実生苗でも充分。 太幹のアケビは、途中に節くれたコブ(節)のある部分をつけて切断する。 C採取したアケビの活着はポイントがあります。 いわゆる水挿し法であります。 大きめの駄温鉢(根が悪いので尺鉢くらい)に赤玉+富士砂を7対3で植えつけ、完全に固定する。 鉢の下3分のー〜4分のーあたりに皿などで水を張り、水挿し法をする。 鉢の下部がいつも水に浸っている状態にしておく。 この植えつけの時、ゴボウ根が長く状態が悪い場合でも切断してはいけない。 白根のところまでそのまま巻き込むか、必要な部分に根の環状剥皮をしておくとよい。 |