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イボタの小品はどうしても、ちまちまとまとまった模様樹になりやすい。 飽きのこない様々な樹形(独想的でよい。 例えば太幹でガクリと折れ曲がるような、誰にも真似のできないような樹形も面白い)を構想していただくと楽しいだろう。 畑上げ後5年。 16p。 太幹の模様樹。 その枝の様子。 鋏作りの感じがよく出ていて、趣味家向き。 枝の切り戻し方、枝の出し方、二岐に残す部分とギクギクと折れ曲がる1本残しの部分など、参考にしていただきたい。 鋏の入れ方ひとつで全く印象が異ってくる。 取り木のイボタは取り木も挿し木も簡単。 日当たりよく作り、水も肥料も好む。 取り木は5〜6月ごろが適期。 暖地では3月ごろからでも可能。 目的の位置に線をつけ、その下を幹の径の幅くらいに環状剥皮する。 ナイフで少し削り込むくらいが安全。 切り口には水苔がバーミキュライトを。 イボタはそれ自体地味なものであります。 表現は難しいが、鉢の面白さや樹形の変化なども、長く楽しむためのポイントといえるだろう。 |