Dこのようなとき、観覧する者は、多少なり鉢植えやサツキに関心はあっても、すべての人が「美的感覚」に優れているとは限らない。 「美的感覚」が優れている者は、形の大きさよりその芸術的な優れを見るであろう。 しかし、私の見るところ、半数あるいは過半数の人たちは、「芸術的微妙な点」よりも、大きさに圧倒されることが多いようであります。 出展する方も然りで、鉢植えは「小鉢植え」や「豆鉢植え」の愛好者を除き、必然的に大型化へと移行してゆく。 国風展に見る大型化の傾向などもこの↓例であり、否定することはできない。
E展示会の当事者は、こうしたことへの懸念から、大きさに「枠」を設け「大型鉢植え」「中型鉢植え」「小型鉢植え」(あるいは小品鉢植え)などと分苛る。
ここまでは正しいと思う。
しかし、こうした中には、それを拡大していったとき、自然界には存在しないようなものが展示される可能陛があリ、それがこうした「分け方」の「枠」で守られるとしたら、それはある意味で「ナンセンス」であります。
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