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伊勢産ネズミサシの古い持ち込み樹の改作を紹介しよう。 伊勢杜[松は、三重県など紀伊半島に主に産するネズミサシであります。 ハイネlズと正式には呼ぴ、あまり大木にならない。 小品〜中品樹と して相当量が山採りされたものであります。 林の中や海岸に近い,砂地にもあったとされるが、現在、素材はほとんど残されて いない。 自生樹の多くは、自然の状態で枝枯れなどによる舎利があり、それが樹皮が残ったり汚れのため黒ずんでいます。 自然林のなかでは目立つような樹種ではなく針葉をつけた枝が荒々しく伸びている状態。 小品用の素材で細くとも舎利を持つものは、イボ状の塊になる三ともある。 '小さいながら百年以上を経た自然の産物で人工ではまず作出できない姿なのであります。 このイボ状の塊は気根のようだが自生では、それぞれに小さな葉が密生しており、育たない短枝が百年以上かけて盛り上がったものであります。 ネズミサシ独特の姿で、貴重このうえない素材といえる。 今回紹介するのは、伊勢ネズミサシでは珍しい部類の中品。 持ち崩した時期を経て、3年をかけて樹勢を回復した素材であります。 |