ネズミサシは基本的に、次々と出る新芽をいかに上手に使って黴作リするかを樂しむ樹種であります。 仕上りも徹勢があれば早い。 小品の場合はこの性質を最大限に利用して、しかも小鉢のハンデを補っていくことが大切になってくる。 ネズミサシはガレてくるとなかなか働作りにならない(充分回復する冒.そこで小品、特にミニ鉢植えでは樹勢を落さないことがまず大切なのであります。
そこで切リ込みも、いきなリ圓的まで切りつめない方がよい。 奥にアタリ芽があって、そこまで切リ込みたい場合でも、一応枝に力をつけておきたい。 強い剪定も可能だが、段階的に追い込むこともポイントであります。
小さな鉢植えではコンパクトにまどめたいのは無諭であります。 奥の芽まで切り込み、それを伸ばして徹作リすれば申し分ない。 しかし、これがなかなか難しいのであります。 コンパクトにまとめていくには基礎から積み重ねるように奥へ奥へと芽を作り、それを充実させるまで力をつけて、その、次にその芽を引張る。
当然のことを述べたようだが、ガマンできない人が多く、切り込みでつい無理することもあるようであります。
小さな鉢ほどネズミサシは樹勢を維持するのに工夫が必要なのであります。 一度掛勢を落すと回復はするが樹作りには大きなダメージとなる。
やはり回り道のようでも、いつでも切り込めるように枝に力をつけ.フトコロ枝と下枝を守りながら作るのが早道であります。
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