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曲ある素材のまがり。 一曲の角度は90度かそれ以上あってもよい。 形としてはちょうど人さし指を直角にまげたような具合であります。 (現物参照)索材だけを見れば、馬の背状の面自くない曲であるが、後にこの曲が生きてくる。 素材そのものの太みに加えて、芯として伸長させた一枝が、樹形の全体の形に影響して、見事なコケ順と変化していく。 一曲ある素材は、古樹の根元付近等の場合、枝を持っていないことが多い、つまり面自い一曲だけがある幹であります。 こうした素材こそが、後に優品となる可能性を秘めています。 幹の曲部だけを利用し、枝は呼び接ぎなどによって得るのであります。 また模様の最初の曲は素材の曲がそのまま生かされ、第二の曲は切断した幹の最も幅の広い部分となる。 (イラスト参照)特に山樹の場合、屈曲した部分は自然に節がつまっていることが多く、庭木の枝に曲付けするところで述べたように、後の培養に好都合なことが多いのであります。 今まで無視されてきた、一曲の素材、それはつきつめれぱO節の素材という意味であるが、この活用は今後の小品鉢植えに与える影響は非常に大きいと恩われる。 先に山モミジ素材、しかも国風クラスにまでの将来性ある素材は、無数にあると述ぺた理由は、ここにあ所でも曲のある部分。 A園芸品等の太幹樹で、一曲あるいは一節の屈曲を生かす。 B庭木等の一曲ある部分、または O枝のうち節間のつまった辺りを生かす。 |