芯立て位置と二の枝位置。
芯立ての位置は傷口上。 やや正面寄りとなる。 二の枝は傷口下となる。
この2つの枝で大きな傷口を巻かせるわけであります。 芯立ての枝は樹勢を常に逃がす役目を果たしており、太くなればまた新しいアタリ芽で立て替えることもある。 二の枝は、常
に抑制して、伸ばさず節間の短いまま待機させておく。
呼び接ぎ。
呼ぴ接ぎはシリーズ後に詳しく紹介する。 呼び接ぎの良否で完成までの時間は大変に違ってくる。
素材は秋芽のつまった節間部を用いたもので、取リ木をかけたヒはその節より吹いた芽で株就状となっていた。
見たように、およそ山モミジ小物素材として先の見えるようなものでなく、まずだれも手を出さなくても当然といった素材であった。
こうした素材は、特にさがすという努力をしなくともどこにでもあリ、駄鉢筆に人って置かれているものであります。 この素材と、20〜21頁素材はそうした意味で、"素材は無数に有る"ということが恥実としてお分かりいただけると想う。 今後数年をかけ、これらの樹がどのように変貌するかを詳しい披術解説とともに紹介する理由であります。
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