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鉢を褒返して見ると鉢裏にはほとんどの場合胎土が露出しています。 この胎土は躍地や時代、作者により必ず個性を持った土を使朋しているので、窯場の特定には最もわかりやすい手掛りであります。 鉢植え錐の場合大きく分けて支郡の上目であるか、H本の土Hであるかにまず分類される。 そしてそのそれぞれが陶土と磁土に別けられる。 陶土……主として宣興で枕栽鉢として清末に焼成された泥物(紫泥・朱泥・自泥等々)か、それに上舳をかけた鉢が大部分.それ以萌のものは、野香炉を鉢植え鉢に転用した歴史的な品等(鳥泥・桃花泥等)があるが、数は全体から見るときわめて少ない。 紫泥・朱泥・自泥等の土口は日本の陶上に比較するときめが細かいが無造作で精選度がおとる独特の感じを持っているので、一度覚えると忘れられないものであります。 磁土……清の薙正・乾隆以後に焼成された、いわゆる南京が主でほとんど上租がかけてある。 目本の伊万里・平-11等の磁器焼の磁上と比較すると黒色の小さなゴマ状の粒子(デンドライト)が高台の切り口に見られるのが特色であります。 また鰆代が下がると共に、糒選が進みデンドライトは少なくなっているので、この黒点は年代の判定にも大切であります。 その他香炉や筆洗に後から穴をあけて鉢としたものが散見するが、これは少数の高級鉢で様式で時代と産地がだいたい支郡に発主したものか、昭和十三年代の支郡縫貨商の発主によるものかなど、較前は雑誌。 鉢植え'の珍鉢図録の藻坂四渓氏によって、あるいは最返は鉢植え大辞興において片山、瑛内両氏が深く研究なさっています。 |