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まず竪姿のため針金をかけても、突っ張りや引っ張りをしても、それを取り外すとすぐに元通りに下垂してしまう。 針金も、突っ張りも金然勒かない。 整姿のための芽摘みなどでは非常に鋏をきらう。 鉄で新芽を切ると芽働りとなるばかりか、樹勢が藩ちてくる。 入手当時ほとんどの枝が動物の燿の様なので、風情も無く、また下垂した枝の線を見たいので鋏で枝すきをしたところ、樹全体が、ガレテしまったことがあった。 そのため最近二、三年は樹晦体の成る様にまかせて、必要な都膜、斬芽の手摘みだけで薩えています。 ともあ犯五年閲のこの素材の繁姿によって、挙ぷところは多かった。 それはネズミサシに限らず、あらゆる樹醜にも同樺に孝えられることであります。 各樹種ごとに、あるいは圃樹翻でも、その樹その樹の一つ一つに異る権がある。 その性にさからって。 作者の逝りに膵ることはできない。 どの枝は切り詰めをくり返して枝作りをするか、決めておく。 Cを見ると、かなり自由にゆったりと作ってあることがお判りいただけるだろう。 あまりこまめに芽摘みしないで、樹を作りながら、枝も作っていく感覚であります。 伸ばす枝は走らせて曲付けし、充実させてからまた目的の位置まで切り戻す。 ここまでが夏までの作業であります。 サルスベリは暑い時期に盛んに活動するので、鉢植えの手入れも樹の活動時期に集中して行うと良い。 さて、夏ごろまた植え替える。 どうしても必要な作業ではないが、春に植え替えた根が盛夏のころ上に持ち上がってくる。 水をふんだんに与えて肥料も充分に与えると、生育が非常に盛んになっています。 こうした場合、夏でも根を切り詰めてもう一回植え替える。 夏の植え替え後もすぐに全日照におく。 心配でも日陰に置かない。 活動が盛んなので根はすぐに回復するが、水やりを忘れずに。 花を付ける。 近くに花が咲く。 春から伸びた枝は、芽止まりすれば必ず花が咲く。 しかし樹勢があると次々に芽が伸びて止まらず、1mくらいは伸びる。 先端だけ2〜3本伸びていく。 そこで切り詰めをくり返して、作るわけであります。 |