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ザクロは暖地性のものであり、寒気は避けた方が良く、植え替えも茅が動いて桜の終わった頃に行なった方が艮い。 早めの植え替えや、冬揚の水切れ等が原因で.茅出し不良となりやすい。 ついには枯死に至ることもあり要注意である。 この対策として面白い方法で「樽伏せ」、という先人の智恵がある。 地面に鉢ごと入る深さの穴を掘り、そこに入れて、充分に霧をかけ、その上に樽を伏せるのであるが、地温と湿度によって無事に芽を出してくれるのである。 なお、ザクロの変わった点は、根元に細根が出ず締まらなく植え替えの際.根土が崩れやすいので根元に土の隙間を作らぬよう注意が必要で、さらに太根の切除は斡のやけ込みにつながることもあり、太根、太枝の切り込みは要注意である。 用土は赤玉小粒が7、腐葉土が3。 全盛時代には荒木田が最良とされたが理在は入季難。 入手が可能であれば赤玉より埴土ならなお良い。 茅つみほ新芽の先端に蕾をつけるものあり春先の茅つみほやめる。 盛夏の頃、花の終わりを待って樹形を作りながらの剪定をする。 針金かけほ花後の剪定と同時に行なうことが合理的である。 この木の待性として捩幹に現れるように、すべてが左捩れなので逆らわぬよう、針金も左巻きを心がけることが安全である。 |