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これに対して「にせ」を冠したのは、飽くまで本物に対する「にせ」であるから、本物との関連は無いと名付けた当時考えていたのかも知れない。 しかし、いま植物学的に考えて見ると、こちらの方に、本物と関連があるものが見つかるから、不思議である。 「くま」という言葉には、多少なりとも「敬意を表する」「恐ろしい」「強いもの」という、表に現れ ない意味が古くはあったようだ。 そしてこの「恐ろしい」「強いもの」という影には、「大きい」という考え方も否定出来ない。 こう考之てみると、「くまざさ」などの葉が、普通の笹よりも大きいのが頷ける。 「もどき」という文宇は、冠詞ではなく、尻につく言葉であるん゛、これは本物「そっくり」という以外にさしたる意味は無いと思う。 考えて見れぽ余り価値のない「くだらない」ことであるが、こうしたことを考えて盆樹を植えてみるのも、一概に全く無意味だとは言えないような気がする。 |