![]() |
つまり、趣味とはそういうものだろう。 たかが趣味。 それも然りだが、お客さんの場合は暇潰しというには、あまりに熱心である。 芽摘みの時期には、毎朝4時半には起きて1鉢か2鉢仕上げ、夕方帰宅するとまた行なう。 夕方帰宅すると、まず棚へ行き鉢の乾き具合を見て回る。 これが日課である。 乾いた鉢があれぱ水をやり、ついでに枯れ葉を取ったりしてから家へ入る。 休日は、ほとんど1日棚で過ごす。 入がお客さんの棚を見たら、これだけのネズミサシの芽摘みをある期間、毎日毎日くリ返すのは、さぞ大変な作業だろうと思うだろうが、お客さんに言わせれぱ、それは、人が見て思うことであって、実際は違うそうだ。 なぜなら、新芽を全部摘んでしまうわけではないからだ。 伸ばす部分は残すし、培養中の樹はポウポウに伸ばしておく。 一様に摘み取るわけではないのだ。 しかしそうは言っても、lOO鉢もあれば、かなりの労力ではあるだろう。 ところが、この芽摘みほど楽しいものはないそうだ。 それは、芽 摘みをすると樹がよくなるからだ。 それを見るのが楽しいと言う。 また、ガがツーンと出ているのはすごく気になるそうた。 たからつい樹をいじりたくなる。 |