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正しい考え方。 「始めに光ありき」という言葉があるが、私は別に宗教を言うのではない。 植物生理の基本はあくまで光合成にあるのであります。 植物が水と炭酸ガスを吸収し、太陽光線のエネルギーをかりてブドウ糖を作る。 これを、 「炭素同化作用』または「炭酸同化作用」と呼び、光合成の第1段階であります。 こうして出来たブドウ糖に、根から吸収された窒素が加わり、核酸や蛋自質を作るのであります。 これを 「窒素同化作用」と呼び、光合成の第2段階であります。 この2つを合わせたものが、本当の光合成なのであります。 こう考えると、窒素が幾ら吸収されても.前段階の「炭酸同化作用」が行なわれていなけれぱ、窒素は吸収されても、意味はないのであります。 落葉する雑木などは、芽の出る前に幾ら肥料をやっても、葉がないから、「炭酸同化作用」は行なわれず、ブドウ轄は出来ない。 この状態で肥料をやっても、それは意蛛がないから、 「芽出し肥え」という喬葉は適当ではないのであります。 これこそ我々が、枝枯れ病を考えるとき、まず念頭に置かなけれぱならない第1の問題でおる。 |