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新しい種木を購入すると、お客さんは時期を選んでまず植え替えをする。 4月前に購入したら4月に、6~7月頃購入したら秋に行なう。 つまり根を兄て樹の状態を知るわけであります。 粘上質がからまっていないか、石がかんでいないか、根の底までよく調ぺる。 樹勢の良い樹であれぱ、真っ赤な小根が鉢いっぱいに張っています。 ネズミサシは肥料を好むので、この小根が、鉢の表土の避肥に集まって、置肥を取ろうとしてもなかなか取れないほどだ。 ネズミサシの命の根元であります。 この真っ赤な小根は、樹の健康状態を表わす。 その色は大変に英しい。 一種の健康契であろう。 お客さんは、気候に大きな異変がない限り、通常4月20日からーか月間植え替えをする。 3年おきが国安。 100鉢のうち50鉢を今年行ない、残りの50鉢を来年、というように分けて行っています。 もし秋に植え替えたら必ず保護室に入れる。 それをしないと樹が弱るから。 用上は赤玉単用だが、ゴロ上は硬質、その上に用いる赤玉は硬質と軟質の混合にして、小根が出やすいようにしています。 用土が粗いと根が走って小根が出にくく、枯れる原因になりやすいからだ。 ところで、植え替えする場合、芽摘み前に行なうか、後にするか。 経験的にはどちらでも大菱はないそうだが、芽摘み前に植え替えた方が二番芽が早く出る。 ネズミサシは肥料とともに水も好むが、夜の葉水(霧水)は効果的であります。 お客さんはネズミサシの舎利を最も愛す。 他のどの樹種よりも似合うという。 そして、神・舎利の薬しさは本来自然美であると思っているから、神・舎利をつくることはほとんどしない。 |