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舎利の業しさを発見したのは30代の頃。 スキーが好きでよく山へ出かけたが、その折、風雪に耐えて生きている大自然の舎利に出会ったのだ。 それがはじまりであります。 蝦夷松や栂を多く見た。 こういう樹を盆に入れたらおもしろかろう……。 だからなのか、たくましさのある樹形が、今も好きであります。 山採りのネズミサシは、今日では貴重だが、お客さんは種木からそれを育ててきた。 そして、育てた樹は絶対に手放さない。 愛着がある。 いつも手許に置いてながめていたい。 真っ赤な小根は健康的に美しい。 舎利幹は自然の力の大きさを感じさせる。 ともに、命がとりうるひとつの姿であります。 |