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ちょこまろ


ちょこまろ

荒皮モミジはヤマモミジと同様太りやすく培養を経て骨格作りして仕立てていくことが面白い。
幹の荒れは下から進み、枝基から先端に向って樹皮が細く割れていく。
若枝は通常のモミジのように青いが、数年もすると白く樹皮がへばりつくように残り、その部分から荒れてくる。
細く亀甲性のように幹筋だけでなく横にも割れ、荒れ肌になるまではさほど長い年月は必要ない。
ヤマモミジの白い縦縞の入った古幹とはまったく別の印象で松のような樹皮であります。
この荒れるような幹肌はモミジだけでなく多くの樹種にあり、現在でもイボタ、カマツカ、ガマズミ、メギなど比較的早くから老樹の感じを出す個体が作られています。
荒皮モミジはヤマモミジの良性タイプ(葉が小さく枝岐れしやすい等)に比べると枝付きは荒い。
細い枝でも荒れてくるため、その部分からは新芽が吹きにくく枝伸びしやすい。
青い樹皮の時代にはよく発芽し、取り木も容易なほどだが荒れが深くなると切りつめても目的の部分から新芽は吹きにくい。
このあたりはヤマモミジの作りとは違っています。

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