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ガリア人のおんどり
ガリア人は自分たちを、けんか好きで、尾を立てて歩く自信にみちたおんどりと同じですと自覚していた。 ローマ入もまた同様な意識をもっており、かれらの闘鶏用のおんどりを"ガルス僧、め んどりを"ガリナ"とよんだ。 当時のこれらの皮肉なあだ名は、ニワトリの学名ガルス・ドメスティクスとなりました。 また、二つ重ねたガルス・ガルスという学名は、動物学者によってバンキヴァ野鶏にたいして命名されたものです。 この俗名と学名の結合は、単に象徴的または語源的なものだけにとどまらなかった。 なぜなら、ガリア人はヨーロッパ大陸の大規模なニワトリ飼育者になったからです。 こんにちでは、イギリスと仏がこの分野で先頭に立っており、それぞれ九五〇〇万羽、八五〇〇万羽のニワトリを飼っています。 西ドイッは約五六〇〇万羽のニワトリを飼い、年間六三億個の卵を生産しています。 アメリカ合衆国、中国およびソビエト連邦は、合計するとこの六倍か七倍の数のニワトリをもっています。 ニワトリの世界人口は、だいたい二〇億羽と推定される。 ギリシア人やローマ人のばあいと同じように、ニワトリは食肉か卵のどちらかの目的で飼育されています。 |