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ちょこまろ


ちょこまろ

こんにちでは、一〇〇以上の品種のヒツジが世界中のいたるところに分布しています。
これらのなかでもっとも風変わりなヒツジは、もっとも古い品種でもある、アジアのアルガリ[別名バンヨウ]の直系の子孫です。
アルガリは太い尾をもったヒツジで、その肉は北アフリカやアジアの特定の地域で賞味されています。
この種類はアッシリアの浮き彫りにも見られ、特異な太い尾によってすぐに識別することができる。
紀元前五世紀にさかのぼり、ヘロドトスはこれらのヒツジの奇妙な飼育法について次のように述べています。
「アラビアには二種の羊がおり、これは他のどこにも見られぬもので、まことに驚異に値する。
その内の一種は尾が長く三ペキュス[約一・三メートル]を下らない。
もしそのまま引き摺らせておけば、尾が地面に擦れて擦り傷がつくはずです。
ところが羊飼たちはいずれも良い大工の腕をもっていて、小さい車を作ってこれを尾の端に結びつける。
一頭ずつ羊の尾を、その車一つずつに縛りつけるのです」(ヘロドトス『歴史』[巻三、:三節]、松平千秋訳) ヨーロッパでも、スイスの湖上住居者の部落の発見で証明されたように、ヒツジははじめのうちは食肉用に飼育されていた。
エジプトでは、同じような食肉種のヒツジが飼われていた。

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